引退意向を示していた現村長が急遽出馬を表明したそうだ。
現村長は若い世代が村政をけん引していく将来を期待していたそうだが対抗馬は現れなかった。
無理やりになら都心へも通勤通学できるウチの周りも他人事ではない。
現に子供たちの数は激減しているし、居ても高校卒業と同時に実家を離れている。
過疎化が進む地方自治体では、少子化も手伝って今後こういう事態はあちこちで起きると思う。
一時的に移住者を募集して集まってくれても、学校も職場も無ければその場しのぎになってしまう。
首長選挙で志を持った若い人が立候補しないというのは、諦められているということだろう。
新たな人材を育成してこなかった高齢住民にも責任があると言われればそれも一理あるが、
日本自体が経済と人口の一極集中を良しとしているのだから、小さな自治体にはどうにもできない。
第一次第二次産業を衰退させ、オール輸入になれば良いと思っているのだろうか?
輸入するにしても円が安すぎてなかなか買えない。
頼みの綱の優秀な外国人労働者も、円が安いからもっと条件の良い国に行ってしまう。
移住者にとっても田舎特有の閉鎖的な空気感、よそ者を排除する空気感は苦痛だろう。
一方ウチの地域は、「今までこうだったから」とか「例年通り」が無くなりつつある。
これは先頭を走っていた高齢者の衰えが年々顕著になっているところにある。
ただ、多数の高齢者と少数の若者の間に交流がなく接点も少ない。
ここで無理やり断酒会と照らし合わせてみる。
断酒会もベテランさんと若手の間には大きな溝がある。
いつまでも役にぶら下がって、まるで医者か先生かのように「断酒道」を唱え、
いつまでも「俺が俺が」で断酒武勇伝をつらつらと並べる高齢会員と、
その姿を見て引いてしまい、早々に去っていく新規会員。
アルコール依存症発症への道のりも病気に対する考え方も、今と昔ではだいぶ違う。
高齢者が身を引かないから中間層の中抜けも容易だ。
徐々に空気の入れ替えをしないと、高齢者しか残らず衰退化してしうような気がする。
俺は断酒会の中では万年平会員を公言している。
病気回復に権力抗争は必要ないと思うからだ。
ちなみに消防団もそう、
上が辞めないから中間層が簡単に中抜けできている。
ウチの団長は代々50歳前半、隣町では70過ぎの団長が何期務めているかわからない。
若い団員と同じ作業服を着た勲章欲しさにしがみ付いているヨボヨボの他所の団長を見ると、
思わず笑ってしまうというか、哀れに思ってしまう。
火事場で動けない高齢団員は退団するか、
どうしても残りたければ顧問に押し上げ神棚に飾るべきだと思う。
俺は48歳のとき、後の団員のことを考え便秘解消のために分団長で退団した。
いつまでもイエスマンでいると確変を引くかトコロテン式に上にあげられてしまうからだ。
人口流出が激しい今、多方面で世代交代に失敗しているケースが目につく。
つづく。

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