昨夜帰宅したら、テーブルの上にスーパーの袋が無造作に置かれていた。
「あ、チョコか」俺はすぐに気付いた。
妻に聞いたらやっぱりバレンタイン用のチョコレートだった。
妻「今年はもういいかなって思ったけど、レジ横にあると買っちゃうよね」
俺「で、3つもあるよ」
妻「実家のお父さんと息子の分、いちばん大きいのがウチ用」
俺「いちばん大きいのって徳用大袋じゃん(笑)」
妻「質より量だよ、量」
笑い合った。
酒を飲んでいたころは、甘い物を一切口に入れなかった俺だが、
今では妻と甘い物の取り合いになっている。
人間変われば変わるものだ。
スキージャンプ大会で51歳のレジェンド葛西紀明選手が優勝するのを見た。
その大会には48歳になる船木選手の姿もあった。
彼らが脂の乗り切ったころの長野オリンピックを思い出した。
俺と同い年で現在も現役続行するサッカーの三浦知良選手と言い葛西選手と言い、
凄い体力と精神力だなと改めで尊敬する。
超ベテラン選手たちは、昨日書いた「安心で安全」で守りに入るよりも、
他人には真似できない「多様性」を常に追求しているのだと思う。
途中休憩を入れないと集中力が持続しない俺とは雲泥の差だ。
そこには周りのスタッフはもちろんのこと、並々ならぬ家族の支えがあることだろう。
俺はどうしてもそれを「アルコール依存症」と重ね合わせて見てしまう。
これはもう“クセ”だ。
この病気の回復も、本人の努力や精神力は当然のこと、
いちばんには家族の支え、特に配偶者の支えがあってこそ頑張れるのだと思う。
周囲の人たちや断酒仲間も大切だが、その人たちとは四六時中一緒に居るわけではない。
家族は、既に断酒8年目ともなる俺に対して、いまだに目を光らせてくれいる。
「この洋菓子、お酒入っていないかな?」とか、
「料理にみりん使っても大丈夫?」とか、過敏なまでに反応してくれる。
子供たちも俺の前では飲酒の話を出さない。
逆にまだ酒の怖さを知らない子供たちに、
「こういう飲み方は止せよ」とか、「おとーちゃんみたいになるなよ」と、
俺の方から危険な飲み方に注意するよう教えてあげているくらいだ。
そんな家族の俺に対する気遣いが痛いほどわかる。
そんな家族の思いを台無しにしないよう、これからも頑張るつもりだ。
つづく。
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